33AM109第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

87歳の女性。家族から、「最近食べこぼしが多く、食後しばらくするとむせていたり、喉がすっぱい感じがすると訴える。」との相談を受けた。3年前に左側大脳半球の脳梗塞を発症し、右片麻痺の後遺症があるが、体性感覚や味覚には異常はない。家族が食事介助を行っている。家族への適切な指導内容はどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・c

正答

a:複数回嚥下を促す。、c:唇の閉鎖を指で介助する。

この問題のポイント

食後のむせは咽頭残留、食べこぼしは右顔面・口唇の運動低下を示唆します。追加嚥下で残留を減らし、指で口唇閉鎖を補助して食塊の漏れを防ぎます。

解説

脳梗塞後の摂食嚥下では、口腔期と咽頭期を分けて対策します。一口ごとに二回以上飲み込む複数回嚥下は、最初の嚥下で咽頭に残った食塊を追加嚥下で減らし、食後しばらくしてからの誤嚥を予防します。右片麻痺に伴う右口唇閉鎖不全があれば、介助者が口角・下唇を優しく支え、食べこぼしと口腔内保持不良を補います。介助は感覚と運動が比較的保たれる非麻痺側から行い、逆流症状があるため食後すぐの臥床を避けます。

選択肢の確認

  • a 複数回嚥下を促す。:一口を繰り返し飲み込むことで咽頭残留を減らし、時間が経ってから残留物を誤嚥する危険を下げます。
  • b 患者の右側から介助する。:右片麻痺側では口腔運動と食塊認知が不十分な可能性があり、基本は機能が保たれた左側から介助します。
  • c 唇の閉鎖を指で介助する。:麻痺側口唇を支えて閉鎖を補うと、食塊・唾液の前方漏出と食べこぼしを減らせます。
  • d 食後はすぐに横臥位にする。:胃内容逆流と不顕性誤嚥を助長するため、食後は一定時間座位または上体挙上位を保ちます。

覚えるポイント

食べこぼしには口唇閉鎖介助、咽頭残留には複数回嚥下です。逆流を訴える患者は食後すぐ横にせず、少なくとも上体を起こして観察します。

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