32AM078|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
急性期病院に勤務する看護師を対象に口腔ケアの講話を依頼された。 対象者の所属診療科を以下に示す。 血液内科ーーー15名 腫瘍外科ーーー20名 講話の内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: c・d
正答
c:疼痛管理、d:口腔アセスメントの方法
この問題のポイント
血液内科と腫瘍外科では、化学療法・放射線療法や手術に関連する口腔粘膜炎、感染、出血が重要になる。看護師には口腔症状の疼痛緩和と、変化を早期発見する観察法が実務的である。
解説
がん治療中は骨髄抑制、免疫低下、口腔粘膜炎、口腔乾燥、味覚障害などが起こり、疼痛のため清掃や食事が困難になる。看護師が粘膜の発赤・潰瘍、舌苔、唾液、出血、疼痛を標準化した方法で評価すれば、歯科介入や鎮痛、清掃方法・食形態の調整へ早くつなげられる。講話では刺激の少ない清掃用品、含嗽、保湿、鎮痛薬使用時の観察も扱う。対象診療科の共通課題に焦点を合わせる。
選択肢の確認
- a う蝕予防:長期的には必要だが、血液・腫瘍患者に共通する急性期の粘膜障害や感染管理を中心とした講話テーマとして優先度が低い。
- b 嚥下訓練:神経疾患や頭頸部治療後には必要となるが、所属診療科だけから全員へ訓練を教える適応は導けない。
- c 疼痛管理:口腔粘膜炎や術後痛は清掃・摂食を妨げるため、痛みの評価、粘膜保護、鎮痛を看護ケアに組み込む価値が高い。
- d 口腔アセスメントの方法:粘膜、舌、唾液、歯、清掃状態を系統的に観察し、感染や粘膜炎の悪化を早期に共有できる。
覚えるポイント
がん・血液疾患の口腔ケア教育は、治療関連口腔粘膜炎を早期に見つけ、痛みを抑えて清掃と栄養摂取を支える視点が中心となる。