33PM084|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
78歳の男性。主治医から周術期口腔衛生管理の依頼を受け、口腔内のアセスメントを行った。結果を図に示す。患者に使用を勧めるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る
正解: c・d
正答
c:義歯洗浄剤、d:口腔保湿剤
この問題のポイント
アセスメントでは口唇乾燥、粘稠唾液、口蓋発赤、舌苔があり、無歯顎義歯の適合と嚥下は良好です。義歯衛生と口腔乾燥への対応を勧めます。
解説
義歯床にはCandidaを含むバイオフィルムが付着し、口蓋の発赤や舌苔を伴う場合は義歯性口内炎のリスクがあります。機械清掃に加えて材質に合う義歯洗浄剤を使用し、就寝時は原則外して粘膜を休ませます。口唇乾燥・粘稠唾液には口腔保湿剤を薄く塗り、水分と潤滑性を補います。嚥下が正常なので増粘剤は不要で、適合良好な義歯へ安定剤を追加すると清掃不良や咬合変化を招く可能性があります。
選択肢の確認
- a 増粘剤:液体の流速を遅くして嚥下を補う食品調整剤ですが、本例は嚥下正常で使用根拠がありません。
- b 義歯安定剤:義歯が動く場合の補助であり、適合良好な義歯へ常用すると厚みや残留物が粘膜を刺激します。
- c 義歯洗浄剤:義歯表面の微生物・着色を化学的に減らし、口蓋発赤と舌苔に関係する義歯衛生を改善します。
- d 口腔保湿剤:乾燥した口唇・粘膜を保湿し、粘稠唾液による摩擦・不快感を軽減します。
覚えるポイント
適合良好でも義歯は毎日清掃します。乾燥には保湿剤、義歯バイオフィルムにはブラシ+洗浄剤を用い、嚥下正常なら増粘しません。