35PM086第35回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

48歳の女性。口が動かしにくいことを主訴として来院した。2週前に耳鼻咽喉科で帯状疱疹による顔面神経麻痺と診断されたという。口角を挙上させたときの口腔内写真を別に示す。この患者に生じると考えられるのはどれか。2つ選べ。

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2つ選択
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正解: b・d

正答

b・d:唾液が垂れやすい、口腔前庭に食物が残る

この問題のポイント

顔面神経麻痺で障害される表情筋の機能から、口腔内外に起こる症状を推測する問題です。口唇閉鎖と頬の緊張が低下します。

解説

顔面神経は口輪筋や頬筋などの表情筋を支配します。麻痺側では口角が下がり、口唇閉鎖が不十分になるため流涎が生じます。頬筋が食物を歯列へ押し戻せなくなると、麻痺側の口腔前庭へ食塊が停滞します。清掃指導では鏡で残留部を確認し、患側頬粘膜を傷つけない補助清掃や食後の確認を支援します。

選択肢の確認

  • a 咬合力低下:主な咀嚼筋は三叉神経下顎枝支配で、顔面神経麻痺の直接所見ではありません。
  • b 唾液が垂れやすい:口輪筋麻痺による口唇閉鎖不全で生じます。
  • c 皮膚感覚麻痺:顔面皮膚の一般知覚は主に三叉神経が担います。
  • d 口腔前庭の食物残留:頬筋機能低下により食物を歯列へ戻せず起こります。

覚えるポイント

顔面神経は『表情・口唇閉鎖・頬の保持』、三叉神経は『顔面知覚・咀嚼筋』という役割分担を押さえます。

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