第35回・2026年

35AM110|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問

8歳の女児。食べ物がうまく飲み込めないことを主訴として保護者と来院した。口呼吸があり、口を開けていることが多いという。嚥下時の口腔内写真を別に示す。 この状態が生じる原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

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正解c

正答

c:乳児型嚥下の残存

この問題のポイント

嚥下時に舌が上下前歯間へ突出する写真所見は、成熟型嚥下へ移行せず乳児型嚥下が残っている状態です。

解説

乳児型嚥下では、舌を上下顎の歯槽堤・前歯間へ突出し、口唇や顔面筋を使って嚥下します。通常は乳歯萌出と咀嚼の発達に伴い、舌尖を上顎前歯後方の口蓋へ置いて歯を接触させる成熟型嚥下へ移行します。本症例では8歳でも嚥下時に舌が前歯間へ突出しており、乳児型嚥下の残存が考えられます。口呼吸、開咬、口唇閉鎖不全と相互に影響するため、鼻気道、舌の安静位、咀嚼・構音も評価し、筋機能療法などを検討します。

選択肢の確認

  • a 胃食道逆流:酸蝕や咽頭症状の原因にはなりますが、舌突出嚥下の直接原因ではありません。
  • b クレンチング:上下歯を強く持続接触させる習癖で、写真とは逆の運動です。
  • c 乳児型嚥下残存:舌を前歯間へ出す所見と一致します。
  • d 鼻咽腔閉鎖不全:発音時の開鼻声や鼻漏出などに関係し、写真の舌突出の説明ではありません。

覚えるポイント

成熟型嚥下は舌尖が上顎前歯後方、歯は接触、口唇の過緊張なしです。舌突出・口呼吸・開咬はセットで評価します。

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