35AM053|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
12歳の女児。前歯の審美不良を主訴として保護者と来院した。2年前から前歯で食べ物が噛みにくかったという。診察の結果、矯正歯科治療を行うことになった。初診時の口腔内写真を別に示す。認められるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・c
正答
a:前歯部の交叉咬合、c:上顎左側犬歯の唇側転位
この問題のポイント
正面・側方面観の口腔内写真から、上下前歯の被蓋関係と個々の歯の歯列弓に対する位置を読み取ります。
解説
写真では前歯部で上顎前歯が下顎前歯より舌側に位置する逆の被蓋があり、前歯部交叉咬合と判断します。また上顎左側犬歯は歯列弓から唇側へ逸脱して萌出しており、唇側転位を認めます。12歳は永久歯列完成に近い時期で、前歯で噛みにくいという機能的訴えもあるため、歯列弓のスペース、上下顎骨の関係、機能的な下顎偏位、萌出状態を総合評価して矯正計画を立てます。写真問題では正中、左右、頬舌的位置を一つずつ確認します。
選択肢の確認
- a 前歯部の交叉咬合:上下前歯の被蓋が逆転しているため認められます。
- b 左側大臼歯部の交叉咬合:写真の臼歯部にはこの左右的被蓋異常を認めません。
- c 上顎左側犬歯の唇側転位:犬歯が歯列弓より唇側に位置しており正しいです。
- d 下顎右側第一大臼歯の舌側転位:提示写真からこの位置異常は読み取れません。
覚えるポイント
交叉咬合は上下顎歯の被蓋関係、転位は歯列弓に対する個歯の位置です。右左は患者基準で判断します。