33PM097|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
8歳の女児。矯正歯科治療を希望して保護者と来院した。印象採得を行うことになったが、印象採得の経験はないという。女児は緊張している様子である。適切な対応はどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: b・d
正答
b:印象採得は座位で行う。、d:ガーグルベースンを用意する。
この問題のポイント
初めて印象採得を受ける緊張した小児では、嘔吐反射と誤嚥への対策を行い、処置内容を短く説明して安心させます。座位と前傾頭位、排出容器の準備が安全です。
解説
まずトレーの試適、鼻呼吸の練習、印象材が固まるまでの時間をTell-Show-Doで伝えます。座位で頭をわずかに前へ傾けると、余剰印象材が咽頭へ流れ込むのを抑え、嘔吐物も口外へ排出しやすくなります。ガーグルベースンを手元に置けば、唾液や印象材、嘔吐物を速やかに受けられます。一般に嘔吐反射を誘発しにくい下顎から始めて経験を得させ、適量の速硬化性印象材を用います。上顎印象ではトレー後方から先に圧接し、余剰材料が前方へ流れるようにします。
選択肢の確認
- a 頭は後方へ傾ける。:後傾すると唾液や余剰印象材が咽頭へ流れやすく、嘔吐反射と誤嚥の危険が高まります。
- b 印象採得は座位で行う。:座位でやや前傾させると咽頭への材料流入を抑え、気分不良時にも排出しやすくなります。
- c 上顎から印象採得を行う。:上顎は口蓋や咽頭側への刺激が強いため、初回は比較的受け入れやすい下顎から慣らします。
- d ガーグルベースンを用意する。:唾液・印象材や嘔吐物を直ちに受けられ、小児の安心と誤嚥防止に役立ちます。
覚えるポイント
小児の印象採得は「説明と練習、座位・前傾、鼻呼吸、下顎から、材料を盛り過ぎない、ガーグルベースン準備」です。固まる前に不用意にトレーを動かさないことも大切です。