35AM054|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
マルチブラケット装置を用いた矯正力による歯の移動を模式図に示す。この移動様式はどれか。1つ選べ。

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正解: b
正答
b:トルク
この問題のポイント
マルチブラケット装置で歯冠と歯根が逆方向へ動く回転モーメントを、傾斜移動や歯体移動と区別します。
解説
トルクは、長方形ワイヤーとブラケットスロットの作用などによって歯の頬舌的な軸傾斜、とくに歯根の位置を調節する移動です。図では歯冠側と歯根側に反対方向の力の効果が生じ、歯の長軸が変化する様子が示されています。治療終盤に前歯の歯軸や根の平行性を整えるうえで重要です。歯に加わる力と抵抗中心との位置関係によって、回転中心が変わり、傾斜、歯体移動、トルクなどの移動様式が決まります。過大な力は歯根吸収や歯周組織障害のリスクになります。
選択肢の確認
- a 回転:歯の長軸を中心にねじれるように向きを変える移動です。
- b トルク:歯冠に対して歯根を反対方向へ制御する図の移動に該当します。
- c 傾斜移動:歯冠が大きく動き、歯根は少なく反対方向へ動く移動です。
- d 歯体移動:歯冠と歯根がほぼ同じ方向・同程度に平行移動します。
覚えるポイント
歯体移動=平行、傾斜=歯冠主体、トルク=歯根の頬舌的位置制御、回転=長軸周りと図式化します。