35AM061|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
歯科診療時の刺激で脳性麻痺のある患者に生じた体動を模式図に示す。認められたのはどれか。1つ選べ

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正解: d
正答
d:非対称性緊張性頸反射
この問題のポイント
脳性麻痺患者で頭部を一側へ向けた際に、顔側と後頭側の上下肢が非対称な肢位をとる原始反射を識別します。
解説
非対称性緊張性頸反射(ATNR)は、頭を一側へ回旋すると、顔を向けた側の上下肢が伸展し、反対側が屈曲する「フェンシング肢位」を示す反射です。乳児期には生理的にみられますが、中枢神経障害で残存・亢進すると、歯科診療時の頭位変化や刺激で不随意な体動が誘発されます。患者の頭頸部を急に動かさず、安定した中間位を保ち、姿勢保持具や介助者を活用します。体動の意味を理解し、故意の非協力と捉えないことも安全な支援に重要です。
選択肢の確認
- a 鉛管現象:関節を他動的に動かすと一定の抵抗を感じる筋固縮で、Parkinson病などにみられます。
- b 緊張性迷路反射:頭部の空間的位置により全身の屈筋・伸筋緊張が変化します。
- c ジャックナイフ現象:痙縮筋を動かすと初め強い抵抗があり、その後急に抵抗が弱まります。
- d 非対称性緊張性頸反射:頭部回旋に伴う左右非対称の肢位で、図に一致します。
覚えるポイント
ATNRは顔側伸展・後頭側屈曲のフェンシング肢位です。診療では頭位を急変させず、原始反射を誘発しにくい姿勢を整えます。