35AM062|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
20歳の女性。自分で上手く歯磨きができないことを主訴として来院した。アテトーゼ型の脳性麻痺があるという。知的障害はなく、筋緊張が認められる。歯科医師からセルフケア向上のための支援を行うよう指示された。初診時の口腔内写真を別に示す。 優先して行うのはどれか。1つ選べ。

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正解: d
正答
d:スポンジハンドルの装着による歯ブラシの安定化
この問題のポイント
アテトーゼ型脳性麻痺による不随意運動と筋緊張に対し、まず歯ブラシを握り操作しやすくする環境調整を選びます。
解説
アテトーゼ型では、意図した動作に伴って変動する筋緊張やゆっくりした不随意運動が生じ、細い歯ブラシ柄を一定方向へ操作することが難しくなります。知的障害はないため、本人の理解と希望を尊重し、柄にスポンジを装着して太くすると把持が安定し、セルフケア能力を直接高められます。まず道具と姿勢を調整して基本的なブラッシングを可能にし、その後、口腔内所見に応じて補助用具やフッ化物利用を段階的に取り入れます。できない部分だけを介助する自立支援の視点が大切です。
選択肢の確認
- a フッ化物洗口の訓練:う蝕予防に有用ですが、主訴である歯磨き操作の困難を最初に解決しません。
- b 歯間ブラシの指導:より細かな操作を要し、基本ブラッシングが安定してから検討します。
- c ワンタフトブラシの励行:叢生部には有効でも、細い用具を扱う運動上の困難が残ります。
- d スポンジハンドルの装着:柄を太くして把持と操作を安定させるため優先されます。
覚えるポイント
運動障害への支援は姿勢・把持・用具の工夫から始めます。柄を太くする、滑り止めを付ける、電動歯ブラシを試すなど個別に調整します。