33AM062第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

脳性麻痺患者の歯科診療時の体位の写真を別に示す。この目的はどれか。2つ選べ。

33AM062の問題画像
2つ選択
解答・解説を見る

正解: b・c

正答

b:緊張緩和、c:反射抑制

この問題のポイント

写真では仰臥位の患者の股関節と膝関節を屈曲させ、膝下をクッションで支えています。脳性麻痺患者にみられる伸展性の筋緊張と異常姿勢反射を弱め、安定して診療を受けられる姿勢です。

解説

脳性麻痺では、姿勢変化や不安、急な刺激を契機として筋緊張が高まり、頸部・体幹・四肢の伸展や不随意運動が起こることがあります。写真のように頭部を安定させ、股関節・膝関節を屈曲して全身を支持すると、伸筋優位の緊張を和らげ、緊張性頸反射などの異常反射が出にくい姿勢を作れます。治療椅子を急に倒さず、声かけをしてゆっくり動かすことも重要です。この対応は学習理論による行動形成ではなく、神経運動特性に合わせた姿勢調整です。

選択肢の確認

  • a 脱感作:弱い刺激から段階的に経験させて恐怖反応を減らす行動療法であり、写真の関節屈曲位を直接表す目的ではありません。
  • b 緊張緩和:股関節と膝を屈曲し身体を広く支持することで伸筋群の過緊張を和らげ、安定した診療姿勢を得ます。
  • c 反射抑制:異常な姿勢反射を誘発しにくい屈曲位に整えることで、全身の伸展や不随意運動の出現を抑えます。
  • d 適応行動の誘導:強化やモデリングによって望ましい受診行動を形成する方法で、写真に示された身体支持・姿勢調整とは異なります。

覚えるポイント

脳性麻痺の診療では、体幹・頭部を安定させて股関節と膝を屈曲し、急激な位置変化を避けます。この姿勢は筋緊張の緩和と異常反射の抑制を同時にねらいます。

関連問題

33AM06133AM063
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)