31PM062|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
脳性麻痺患者の口腔所見で留意しなければならないのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・c
正答
a:咬耗、c:狭窄歯列
この問題のポイント
脳性麻痺では筋緊張、原始反射、不随意運動、口腔習癖が顎運動と歯列発育へ影響します。二次的に生じやすい所見を選びます。
解説
痙直型などでは咀嚼筋の過緊張や不随意な顎運動、ブラキシズムがみられ、歯面同士の反復接触により咬合面・切縁の咬耗が進むことがあります。また口唇・頬・舌の筋圧バランス、口呼吸、舌の姿勢や嚥下運動が不調和になると、上顎歯列の側方発育が制限されて狭窄歯列や高口蓋を伴うことがあります。診療では急な閉口運動への安全対策と、咬合・歯列の継続観察が必要です。
選択肢の確認
- a 咬耗:咀嚼筋緊張やブラキシズムに伴う反復的な歯の接触で進行しやすく、留意すべき所見です。
- b 過剰歯:歯胚形成に関わる歯数異常であり、脳性麻痺の運動障害から二次的に生じる特徴ではありません。
- c 狭窄歯列:異常な口腔周囲筋機能や舌姿勢、口呼吸などが歯列成長へ影響して生じ得ます。
- d 口唇口蓋裂:胎生期の顔面突起癒合不全による先天異常で、脳性麻痺患者に特有の口腔所見ではありません。
覚えるポイント
脳性麻痺では筋緊張・不随意運動→ブラキシズムと咬耗、筋圧不均衡→狭窄歯列という機能から形態への影響をみます。