31AM098|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
うっ血性心疾患を有する患者の歯科診療時の体位で適切なのはどれか。 2つ選べ。
2つ選択
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正解: a・d
正答
a:座位、d:半座位
この問題のポイント
うっ血性心疾患では水平位で静脈還流が増えると肺うっ血と呼吸困難が悪化します。上体を起こして心肺負担を減らします。
解説
心不全では心拍出能力が低下し、左心系のうっ血が肺毛細血管圧を上げます。仰臥位にすると下肢・腹部から胸郭内へ血液が戻りやすくなり、肺うっ血が増して起坐呼吸を呈することがあります。歯科診療では患者が普段楽に呼吸できる角度を確認し、座位または半座位で短時間に処置します。酸素飽和度、呼吸数、浮腫、服薬を確認し、呼吸困難・胸痛があれば中止して医療連携します。
選択肢の確認
- a 座位:下肢側へ血液が貯留して静脈還流が減り、肺うっ血と呼吸困難を軽減しやすい体位です。
- b 水平位:静脈還流と肺血流が増し、肺うっ血・起坐呼吸を悪化させるため避けます。
- c 側臥位:上体を十分起こさず胸郭を圧迫し得るため、心不全患者の標準的な負担軽減体位ではありません。
- d 半座位:上体を30〜60度程度挙上し、呼吸と歯科操作の両方を確保できるため適切です。
覚えるポイント
心不全・起坐呼吸では仰臥位を避け、座位/半座位、短時間、バイタル監視。急性増悪時は選択的歯科処置を延期します。