32AM109|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
3歳の女児。かたいものを口から出すことを主訴として保護者と来院した。 幼児食になってから気になるようになったという。初診時の口腔内写真(別冊午前No.48)を別に示す。 適切な対応はどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a:咬合力検査を行う。
この問題のポイント
写真は上下顎乳歯列に著しい欠損や舌小帯短縮を示さず、訴えは硬い食物を処理できず出すことである。まず咀嚼能力に関係する咬合力を客観的に評価する。
解説
幼児が硬い物だけを排出する場合、歯の萌出・う蝕、咬合接触、咀嚼筋機能、食物の硬さや大きさ、感覚過敏などを順に調べる。写真では乳臼歯が萌出して咬合を担える時期で、舌小帯も画像だけから切除適応となる明らかな短縮を示さない。咬合力検査や咀嚼場面の観察で、食塊を粉砕できる力と左右差を確認し、その結果に応じて食品形態を段階調整する。原因評価なしに発達段階を離乳食へ戻さない。
選択肢の確認
- a 咬合力検査を行う。:乳臼歯部で硬い食品をつぶす力が十分かを数値化し、主訴である咀嚼困難の原因評価へ直接つながる。
- b 舌小帯の切除を行う。:切除には舌運動制限と機能障害の確認が必要で、写真所見と硬い物の排出だけでは適応にならない。
- c セファロ分析を行う。:顎顔面骨格や歯軸を矯正学的に測る検査で、3歳児の食品粉砕能力を直接測定しない。
- d 食事を離乳食に戻してもらう。:幼児食の経験を一律に中止すると咀嚼発達の機会を失うため、原因を調べて硬さ・大きさを段階的に調整する。
覚えるポイント
「硬い物を出す」は歯数だけでなく咬合力、咀嚼リズム、食形態、感覚を評価する。切除や食事段階の後退は客観的所見なしに選ばない。