35AM108|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
4歳の女児。滑舌が悪いことを主訴として保護者と来院した。2歳ごろから不明瞭な発音があることに気づいていたが経過を見ていたという。口腔内を観察したところ、舌尖がハート状に陥凹するのが認められた。歯科医師から構音訓練を行うよう指示された。訓練が必要なのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: b・d
正答
b:「タ」、d:「ラ」
この問題のポイント
舌小帯短縮で舌尖の挙上・前方運動が制限されるため、舌尖を歯槽部付近へ接触・接近させる音が影響を受けます。
解説
舌尖を前方へ出すと中央が小帯に引かれてハート形になる所見は舌小帯短縮症を示します。構音では「タ」は舌尖・舌端を上顎前歯部歯槽付近へ接触させてつくる音、「ラ」は舌尖を挙上して歯槽部付近で弾く音であり、舌尖運動制限の影響を受けやすいため訓練対象です。4歳では発達段階、可動域、摂食機能、自然な改善可能性を評価し、遊びを取り入れて正しい舌位置と動きを練習します。形態所見だけで一律に手術適応を決めません。
選択肢の確認
- a 「ウ」:主に口唇を丸めて産生する母音で、舌尖の歯槽部接触を要しません。
- b 「タ」:舌尖・舌端の挙上と接触が必要なので訓練対象です。
- c 「パ」:上下口唇を閉鎖してつくる両唇音で、舌小帯の影響は小さいです。
- d 「ラ」:舌尖を挙上し弾く運動が必要なため影響を受けます。
覚えるポイント
舌小帯短縮ではタ・ダ・ナ・ラなど舌尖を使う歯茎音に注目します。パ・バ・マは口唇音です。