35AM107|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
唾液分泌機能が低下する原因で唾液腺に障害を認めるのはどれか。1つ選べ。
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正解: d
正答
d:放射線治療
この問題のポイント
唾液分泌低下の原因のうち、頭頸部照射によって唾液腺実質そのものが障害されるものを選びます。
解説
頭頸部の放射線治療で大唾液腺・小唾液腺が照射野に含まれると、腺房細胞や導管、血管などが障害され、唾液量が著しく低下します。唾液は粘稠化し、口腔乾燥、粘膜痛、嚥下・会話困難、味覚障害、急速に進行する放射線性う蝕などにつながります。照射前から歯科評価と感染源除去を行い、照射後は保湿、フッ化物、厳密なプラーク・食事管理を継続します。薬剤性口腔乾燥など機能的な抑制と、腺組織の直接障害を区別します。
選択肢の確認
- a 降圧薬:副作用として分泌を抑制し得ますが、唾液腺組織の直接損傷とは異なります。
- b 糖尿病:脱水や代謝異常、自律神経障害などを介して乾燥に関与します。
- c ラヌーラ:舌下腺由来の粘液貯留・漏出病変で、全体の分泌機能低下の代表原因ではありません。
- d 放射線治療:照射野の唾液腺実質を直接障害するため正しいです。
覚えるポイント
放射線性口腔乾燥は腺房障害による持続的分泌低下です。放射線性う蝕予防では高濃度フッ化物と生涯の管理が重要です。