35AM059|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
高齢者の摂食嚥下障害で機能的障害の原因となるのはどれか。2つ選べ
2つ選択
解答・解説を見る
正解: b・d
正答
b:認知症、d:パーキンソン病
この問題のポイント
摂食嚥下障害の原因を、通路の形が変わる器質的障害と、神経・筋の働きが損なわれる機能的障害に分けます。
解説
機能的摂食嚥下障害は、口腔・咽頭の形態が大きく欠損していなくても、神経系や筋の協調運動、認知機能などが低下して生じます。認知症では食物の認知、食行動の開始、注意の維持など先行期を含む障害が起こります。パーキンソン病では動作緩慢、筋固縮、舌・咽頭運動の低下、嚥下反射遅延などが関係します。一方、腫瘍や術後欠損、狭窄など構造そのものが通過を妨げるものは器質的障害です。実際には高齢者で複数要因が重なるため包括的評価が必要です。
選択肢の確認
- a 咽頭炎:炎症による疼痛・腫脹という局所器質的要因が中心です。
- b 認知症:認知・行動機能の低下による機能的障害の原因です。
- c 頭頸部腫瘍:腫瘤や治療後の組織欠損など器質的障害を起こします。
- d パーキンソン病:神経筋制御の障害により機能的嚥下障害を生じます。
覚えるポイント
器質的=形態・通路の問題、機能的=神経・筋・認知の問題です。認知症と神経変性疾患は機能的原因の代表です。