32PM058|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
摂食嚥下障害により長期にわたり経口による栄養摂取が不可能と考えられる 患者で消化管に問題がない場合、適切な経管栄養法はどれか。 1 つ選べ。
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正解: a
正答
a:胃瘻
この問題のポイント
消化管が使用できるなら静脈栄養より経腸栄養を優先する。経口摂取不能が長期に及ぶ見込みでは、鼻腔チューブより胃瘻が安定した栄養経路となる。
解説
胃瘻は腹壁から胃内へカテーテルを留置し、栄養剤、水分、薬剤を投与する経腸栄養法である。腸管粘膜の機能を保ち、生理的な消化吸収経路を利用できる。経鼻経管栄養は挿入が比較的容易で短期管理に適するが、長期留置では鼻咽頭の不快感、自己抜去、チューブ位置異常、鼻腔潰瘍などが問題となる。中心・末梢静脈栄養は消化管が使えない場合に検討し、カテーテル感染や代謝合併症への管理を要する。
選択肢の確認
- a 胃瘻:機能する消化管を用いて長期間安定して栄養を投与でき、長期の経口摂取不能という条件に適する。
- b 経鼻経管栄養:短期間の経腸栄養には有用だが、長期では鼻咽頭刺激、チューブ抜去・誤挿入などの負担が大きい。
- c 中心静脈栄養:高濃度栄養を静脈から投与できるが、腸閉塞など消化管を利用できない場合が主な適応で、血流感染リスクもある。
- d 末梢静脈栄養:浸透圧制限により十分なエネルギーを長期間投与しにくく、補助的・短期的利用が中心となる。
覚えるポイント
栄養経路は「腸が使えるか」と「期間」で決める。消化管使用可なら経腸、短期は経鼻、長期は胃瘻、消化管使用不可なら静脈栄養を検討する。