35AM058|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
9歳の男児。初診時の口腔内写真を別に示す。上顎右側側切歯の形態異常が認められた。これが生じる歯の発育段階はどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c:形態分化期
この問題のポイント
歯胚の発育段階のうち、歯冠の形や大きさが決まる時期と、細胞がエナメル芽細胞・象牙芽細胞へ分化する時期を区別します。
解説
形態分化期は鐘状期の歯胚で、内エナメル上皮の形態などにより将来の歯冠外形、咬頭数、大きさが決定される時期です。この時期の異常は、矮小歯、巨大歯、癒合歯・双生歯、異常結節など歯の形態異常につながります。写真の上顎側切歯にみられる形態異常は、歯冠形態が決定される過程の障害と考えます。組織分化期は内エナメル上皮や歯乳頭細胞がそれぞれエナメル芽細胞・象牙芽細胞へ分化する段階で、形成される組織の質に関係します。
選択肢の確認
- a 開始期:歯堤形成の開始に関わり、障害は歯数の異常などにつながります。
- b 添加期:石灰化基質が層状に加えられる過程で、歯冠外形決定の段階ではありません。
- c 形態分化期:歯の形態が決まるため、提示された形態異常の発生段階です。
- d 組織分化期:硬組織形成細胞への分化に関係し、主に組織形成の質と結び付きます。
覚えるポイント
発育異常は開始=歯数、形態分化=形・大きさ、組織分化・基質形成=歯質という対応で整理します。