32PM056|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
10歳の男児。学校歯科健康診断で歯の形態異常を指摘され来院した。 診察の結果、下顎左側第二小臼歯に突起を認めた。口腔内写真(別冊午後No.23)を別に示す。 矢印で示すのはどれか。1 つ選べ。

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正解: b
正答
b:中心結節
この問題のポイント
写真の矢印は下顎第二小臼歯の咬合面中央から突出する円錐状結節を示す。小臼歯咬合面に生じる中心結節は内部に歯髄角を含むことがある。
解説
中心結節は歯の発育異常の一つで、主に下顎小臼歯の咬合面中心部にエナメル質・象牙質からなる突起として現れる。萌出後に対合歯と接触すると結節が摩耗・破折し、内部の歯髄が露出して若年永久歯の歯髄炎や歯髄壊死を起こす危険がある。咬合接触を確認し、必要に応じて少量ずつ削合してフッ化物塗布やレジン被覆を行い、急な破折を防ぐ。位置と対象歯から他の副結節と区別する。
選択肢の確認
- a 臼傍結節:大臼歯の頰側面などに現れる副結節で、下顎第二小臼歯の咬合面中央にある写真の突起とは位置が異なる。
- b 中心結節:小臼歯咬合面の中央部へ突出し、歯髄角を含み得るため、破折時の歯髄感染に注意する形態異常である。
- c カラベリー結節:主に上顎第一大臼歯の近心舌側咬頭舌側面にみられる副結節である。
- d プロトスタイリッド:下顎大臼歯の近心頰側面に出現する副結節または溝状形態で、小臼歯中央部には該当しない。
覚えるポイント
中心結節=下顎小臼歯の咬合面中央、カラベリー=上顎大臼歯近心舌側、プロトスタイリッド=下顎大臼歯近心頰側で覚える。