31AM070|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
12歳の男児。学校歯科健康診断で「G」と判定されて来院した。初診時の口腔内写真(別冊午前 No.25)を別に示す。歯科医師から超音波スケーラーを使用しての歯石除去を指示された。 矢印で示す部位を除去するときに留意すべきなのはどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c:修復物の脱離
この問題のポイント
写真の矢印は大臼歯咬合面の金属修復物辺縁に付着した歯石を示します。超音波チップを修復物へ直接当てる危険を考えます。
解説
超音波スケーラーは毎秒数万回の微細振動と注水で歯石を破砕・剝離します。しかしチップを金属インレーなどの修復物辺縁へ強く押し当てると、振動が修復物へ伝わり、劣化した合着材や保持の弱い修復物が破壊されて脱離するおそれがあります。写真では矢印部が大きな金属修復物に接しているため、弱い側面を軽圧で用い、辺縁へ衝撃を加えず、必要に応じ手用器具へ替える配慮が重要です。
選択肢の確認
- a 咬頭の摩耗:適正出力・軽圧で歯石を除去すれば、咬頭全体が機械的に摩耗することが主な危険ではありません。
- b チップの破損:過大な側方圧などで起こり得ますが、写真の修復物隣接部に固有の最大の注意点ではありません。
- c 修復物の脱離:チップ振動が金属修復物と合着層へ加わるため、辺縁歯石除去時に特に注意します。
- d 象牙質知覚過敏:露出根面を過度に操作した場合の問題で、矢印は咬合面修復物上にあり部位が異なります。
覚えるポイント
修復物周囲の超音波操作は低出力・軽圧・チップ側面・辺縁へ直接衝突させない。適合不良・動揺も事前確認します。