第31回

31AM071|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

2つ選択

34歳の女性。冷たいものが歯にしみることを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊午前 No.26)を別に示す。しみるのが強い部分を矢印で示す。 主訴の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。

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正解c・d

正答

c:歯列不正、d:外傷性咬合

この問題のポイント

写真の矢印部では下顎前歯・犬歯の唇側歯肉が退縮して根面が露出しています。冷水痛を生む象牙質知覚過敏の背景因子を選びます。

解説

写真では叢生と唇側へ突出した歯がみられ、矢印部は歯肉辺縁が根尖側へ移動して歯根が露出しています。歯列不正で歯が歯槽骨・角化歯肉の薄い唇側に位置すると、清掃時の機械刺激や炎症の影響を受けて歯肉退縮が起こりやすくなります。さらに早期接触や側方力などの外傷性咬合が加わると歯周組織への負担となります。露出象牙質の細管内液が冷刺激で動くと知覚過敏痛が生じます。

選択肢の確認

  • a う蝕:矢印部に軟化・崩壊や褐色のう蝕窩は確認できず、写真所見の主因ではありません。
  • b 歯石:明瞭な歯石沈着は矢印部にみられず、冷水痛を直接説明する所見ではありません。
  • c 歯列不正:唇側転位・叢生により薄い歯周組織へ負担が集中し、根面露出へ関与するため正しいです。
  • d 外傷性咬合:不適切な方向・大きさの咬合力が歯周組織へ加わり、退縮部の形成・増悪に関与し得ます。

覚えるポイント

写真の歯列不正+局所的歯肉退縮+露出根面から知覚過敏を考え、う蝕の有無は乾燥・触診・画像も含めて鑑別します。

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