34AM052|第34回 歯科衛生士国家試験 過去問
54歳の女性。舌の異常を主訴として来院した。2週前に着色を自覚したが、疼痛がないため様子をみていたという。現在、気管支喘息、市中肺炎、 高血圧症および糖尿病に対して薬物療法を受けているという。初診時の口腔内写真 を別に示す。 原因と考えられるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・d
正答
b:抗菌薬、d:副腎皮質ステロイド薬
この問題のポイント
舌の黒色変化を起こしやすい薬剤を、口腔微生物叢や局所免疫への影響から選びます。
解説
写真の所見は、糸状乳頭の角化・伸長と色素沈着を伴う黒毛舌が考えられます。抗菌薬の使用は口腔内細菌叢を変化させ、角化物や色素産生微生物が蓄積しやすい環境をつくります。喘息に用いる吸入副腎皮質ステロイドは局所免疫を抑え、口腔カンジダ症などの微生物叢変化を招くため関連します。口腔清掃、舌のやさしい清掃、禁煙、原因薬剤・含嗽状況の確認が基本で、吸入後のうがいも重要です。薬剤は自己判断で中止せず、処方医と連携します。
選択肢の確認
- a 降圧薬:口腔乾燥を来すものはありますが、黒毛舌の代表的誘因として本問では選びません。
- b 抗菌薬:菌叢を変化させ黒毛舌の誘因となるため正しいです。
- c 血糖降下薬:糖尿病状態は感染に影響しても、薬そのものが代表的原因ではありません。
- d 副腎皮質ステロイド薬:とくに吸入薬は局所免疫と菌叢に影響するため正しいです。
覚えるポイント
黒毛舌は糸状乳頭の伸長+着色。抗菌薬、喫煙、清掃不良、ステロイドなどの背景を確認します。