32AM014|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
対象者、 適用薬物および薬物療法の種類の組合せを表に示す。 正しいのはどれか。 1つ選べ。

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正解: a
正答
a:①
この問題のポイント
薬物療法は、発症を防ぐ予防療法、病因を除く原因療法、不足物質を補う補充療法、症状を軽くする対症療法に分ける。表①のワクチン投与は発症前の健常者が対象である。
解説
画像の表①は、健常者へインフルエンザワクチンを投与し、感染または重症化を防ぐ組合せなので予防療法で正しい。②の抗悪性腫瘍薬は舌癌という既存疾患の腫瘍細胞を標的にする治療で、疼痛だけを抑える対症療法ではない。③の抗真菌薬は口腔カンジダ症の原因微生物へ作用するため原因療法であり、体内に不足したホルモンやビタミンを補う補充療法には当たらない。④の副腎皮質ステロイド薬はアフタ性口内炎の炎症と疼痛を軽減するが、アフタの原因そのものを除去する薬ではないので対症療法として扱う。
選択肢の確認
- a ①:健常者へのインフルエンザワクチンは免疫をあらかじめ獲得させ、疾患発生を防ぐ予防療法であり、三項目の対応が正しい。
- b ②:舌癌患者への抗悪性腫瘍薬は腫瘍の縮小・制御を目指す治療なので、表に記された「対症療法」という分類が誤っている。
- c ③:口腔カンジダ症で用いる抗真菌薬はCandidaを標的とする原因療法であり、欠乏物を補う「補充療法」ではない。
- d ④:副腎皮質ステロイド薬はアフタ性口内炎の局所炎症を抑える対症療法で、表の「原因療法」とは一致しない。
覚えるポイント
「誰に投与するか」と「薬が何を変えるか」を組み合わせて分類する。ワクチン=予防、抗菌・抗真菌薬=原因、インスリンや欠乏ビタミン=補充、鎮痛薬や局所ステロイド=対症が基本である。