32AM013|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
口腔細菌を歯周病への関連が高い順に分類しピラミッド状にしたものを模式図に示す。 矢印で示す部位に含まれるのはどれか。 1つ選べ。

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正解: c
正答
c:Porphyromonas gingivalis
この問題のポイント
Socranskyの細菌複合体では、ピラミッド頂部が歯周炎との関連が最も強いred complexを表す。P. gingivalisはT. forsythia、T. denticolaと並ぶ構成菌である。
解説
歯肉縁下プラークの細菌群は、共存関係と歯周病との関連から色別のcomplexに整理される。red complexの3菌種は深い歯周ポケット、プロービング時出血、アタッチメントロスとの関連が強い。P. gingivalisは偏性嫌気性グラム陰性桿菌で、ジンジパインなどのプロテアーゼをもち、宿主防御を撹乱する。図で矢印が示す最上層は、直下に記されたorange complexより歯周炎との関連が高い群である。F. nucleatumは多種類の菌を結び付ける共凝集性をもち、成熟プラーク形成の橋渡しとなるがred complexではない。
選択肢の確認
- a Streptococcus mutans:糖から酸を産生し、歯面へ付着してう蝕の発生に関与する菌であり、歯周病原細菌のred complexには分類されない。
- b Fusobacterium nucleatum:初期定着菌と後期定着菌を共凝集でつなぐorange complexの主要菌で、ピラミッド頂部の3菌種とは区別される。
- c Porphyromonas gingivalis:T. forsythia、T. denticolaとともにred complexを構成し、重度歯周炎の臨床所見と強く関連する。
- d Aggregatibacter actinomycetemcomitans:侵襲性歯周炎との関連が知られる通性嫌気性グラム陰性桿菌だが、図が示すred complexの構成菌ではない。
覚えるポイント
red complexはP. gingivalis・T. forsythia・T. denticolaの3菌種である。F. nucleatumはorange complexの橋渡し菌、S. mutansはう蝕関連菌として位置付けを分ける。