32PM010|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
細菌の模式図を示す。 矢印で示すのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る
正解: b
正答
b:核様体
この問題のポイント
矢印は細菌細胞内の太い糸が絡み合った中央領域を示す。原核生物の染色体DNAが膜に包まれず存在する核様体である。
解説
細菌には核膜で囲まれた真の核がなく、通常は一本の環状二本鎖DNAが折り畳まれて核様体を形成する。図の中央の大きな糸状塊がこれに当たる。細胞質に散在する小顆粒は70Sリボソーム、外表面の短い毛は線毛、長い鞭状構造は鞭毛である。リポ多糖はグラム陰性菌外膜の構成成分で、細胞内の塊としては描かれない。
選択肢の確認
- a 線毛:菌体表面から多数伸びる短い毛状構造で、付着や一部の接合に関与し、矢印の細胞内DNA塊ではない。
- b 核様体:核膜を持たない染色体DNAが凝集した領域で、図中央の絡み合う糸状構造に一致する。
- c リポ多糖:グラム陰性菌外膜の外葉にあり、脂質A、コア多糖、O抗原からなる菌体表層成分である。
- d リボソーム:細胞質中に散在する多数の小顆粒として描かれ、mRNAを翻訳してタンパク質を合成する。
覚えるポイント
細菌は核膜なしの核様体、70Sリボソーム、細胞膜・細胞壁をもつ。線毛は短く多数、鞭毛は長く運動、LPSはグラム陰性菌外膜である。