32PM011|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
抗悪性腫瘍薬はどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b:シスプラチン
この問題のポイント
シスプラチンは白金を含む抗悪性腫瘍薬で、DNA鎖内・鎖間架橋を形成して複製と転写を阻害する。他の三剤は解熱鎮痛薬または非ステロイド性抗炎症薬である。
解説
シスプラチンは多くの固形癌に用いられ、DNAのグアニン塩基などへ結合して架橋を作り、癌細胞のアポトーシスを誘導する。副作用として腎障害、悪心・嘔吐、聴覚障害、末梢神経障害、骨髄抑制があり、十分な補液と制吐対策を行う。骨髄抑制期の歯科処置では好中球数・血小板数を確認し、感染・出血と口腔粘膜炎に配慮する。
選択肢の確認
- a アスピリン:シクロオキシゲナーゼを不可逆的に阻害するNSAIDsで、鎮痛・解熱・抗血小板作用をもつが抗癌薬ではない。
- b シスプラチン:白金錯体がDNA架橋を形成し、細胞分裂を阻害する代表的な抗悪性腫瘍薬である。
- c アセトアミノフェン:主に中枢性の解熱鎮痛作用を示し、抗炎症作用は弱い。腫瘍細胞を殺傷する薬剤ではない。
- d ジクロフェナクナトリウム:COX阻害による鎮痛・抗炎症作用をもつNSAIDsで、消化管・腎機能への副作用に注意する。
覚えるポイント
シスプラチン=白金製剤・DNA架橋・腎障害・強い悪心。アスピリンとジクロフェナクはNSAIDs、アセトアミノフェンは解熱鎮痛薬である。