32AM012|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
アレルギーの発症機序を模式図に示す。 生じるアレルギーの型はどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a:I型
この問題のポイント
図には、肥満細胞表面のIgEがアレルゲンで架橋され、ヒスタミンなどの化学伝達物質が放出される過程が描かれている。これは即時型反応を起こすI型アレルギーである。
解説
I型アレルギーでは、初回感作で産生されたIgEが肥満細胞や好塩基球のFcε受容体に結合する。再び侵入したアレルゲンが隣り合うIgEを架橋すると細胞が脱顆粒し、ヒスタミン、ロイコトリエンなどが放出される。血管透過性亢進、平滑筋収縮、粘液分泌などが短時間で起こり、アナフィラキシー、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などにつながる。図版では「IgE」「肥満細胞からの顆粒放出」が型判定の直接的な手掛かりである。
選択肢の確認
- a I型:IgEの架橋を契機に肥満細胞が脱顆粒する即時型反応であり、図中のヒスタミン放出をそのまま説明する。
- b II型:細胞表面抗原へIgGまたはIgMが結合し、補体活性化や抗体依存性細胞傷害で標的細胞を障害する型である。
- c Ⅲ型:可溶性抗原と抗体の免疫複合体が血管壁などへ沈着し、補体と好中球による炎症を生じる病型を指す。
- d Ⅳ型:感作T細胞がサイトカイン産生や細胞傷害を行う遅延型で、抗体を介さず接触皮膚炎やツベルクリン反応に関係する。
覚えるポイント
I型=IgE・肥満細胞・即時反応、II型=細胞表面への抗体、III型=免疫複合体、IV型=T細胞・遅延反応と整理する。図で脱顆粒が示されたら、放出物質だけでなく細胞表面の抗体クラスも確認する。