35PM020|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
小臼歯の近心面観を模式図に示す。アブフラクションが生じやすい部位はどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c:図の3
この問題のポイント
咬合力による歯頸部の応力集中で生じると考えられるアブフラクションの好発部位を図から選ぶ問題です。歯頸部の楔状欠損が該当します。
解説
アブフラクションは、偏心的な咬合力で歯が微細にたわみ、エナメル質とセメント質の境界付近へ引張・圧縮応力が集中して歯質が失われるという考え方です。臨床では頬側歯頸部に鋭い楔状の欠損としてみられます。ただし実際の非う蝕性歯頸部欠損は、摩耗や酸蝕も複合していることが多く、原因を一つに決めつけず生活習慣と咬合を評価します。
選択肢の確認
- a 図の1:咬合面の欠損であれば咬耗などを考え、典型的な歯頸部病変ではありません。
- b 図の2:隣接面や根面の病変はう蝕・外部吸収など別の鑑別が必要です。
- c 図の3:頬側歯頸部の楔状欠損を示し、アブフラクションの部位に一致します。
- d 図の4:歯根端や髄腔側の変化はアブフラクションでは説明できません。
覚えるポイント
歯頸部欠損は『咬合応力だけ』と短絡せず、ブラッシング摩耗、酸蝕、咬合力の複合要因として診査します。