33PM054|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
上下顎切歯の被蓋状態の模式図を示す。舌突出癖によって生じるのはどれか。1つ選べ。

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正解: d
正答
d:④
この問題のポイント
舌突出癖では嚥下・安静時に舌が上下前歯間へ入り、前歯の萌出と垂直的被蓋を妨げます。図④のように上下切歯間が開く前歯部開咬を生じます。
解説
舌が反復して前歯間へ突出すると、舌圧が上顎前歯を唇側へ押すだけでなく、上下切歯が咬合平面へ萌出するのを妨げます。その結果、臼歯部が咬合しても前歯部に垂直的空隙が残る開咬となります。開咬が形成されると嚥下時に口腔内圧を保つためさらに舌を空隙へ入れる悪循環が起こります。図④は上下前歯が接触せず咬合平面の上下に離れており、舌突出癖の代表的被蓋です。
選択肢の確認
- a ①:上下切歯が通常の正の水平・垂直被蓋で接触する関係で、舌が入る前歯部空隙はありません。
- b ②:上顎切歯が下顎切歯を深く覆う過蓋咬合を示し、舌突出で萌出が妨げられた所見とは逆です。
- c ③:上下切歯の唇舌的位置が逆転する反対咬合・負のオーバージェットを示し、舌突出癖の典型ではありません。
- d ④:上下前歯間に垂直的な空隙が残る前歯部開咬で、舌の介在と萌出阻害により生じます。
覚えるポイント
舌突出癖=前歯部開咬、拇指吸引=開咬+上顎歯列狭窄+オーバージェット増大です。形態と機能の両方を評価します。