33PM055第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

ある矯正装置装着時の側貌写真を別に示す。期待できる効果はどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c:上顎骨の前方成長促進

この問題のポイント

写真は額部とオトガイ部を固定源とし、口腔内の上顎装置を前方へ牽引する上顎前方牽引装置〈フェイスマスク〉です。成長期の上顎劣成長に用います。

解説

上顎前方牽引装置は額当てとオトガイカップを顔面固定源とし、口腔内フックへ前下方にゴムを掛けて上顎骨へ牽引力を加えます。骨縫合が反応しやすい成長期に、骨格性III級で上顎骨が後方位・劣成長の患者へ使用し、上顎の前方成長を促します。必要に応じて急速拡大装置を併用します。上顎大臼歯を遠心移動するヘッドギアとは牽引方向が逆で、写真の装置だけで側方拡大を行うものでもありません。

選択肢の確認

  • a 上顎前歯の舌側移動:前歯を後方へ傾斜させる装置ではなく、上顎複合体全体を前方へ誘導する治療です。
  • b 上顎大臼歯の遠心移動:頸部・頭部を固定源に後方牽引するヘッドギアの効果で、フェイスマスクは前方へ牽引します。
  • c 上顎骨の前方成長促進:額・オトガイを固定源とした前方牽引力で、成長期の上顎骨劣成長を改善します。
  • d 上顎歯槽基底部の側方拡大:側方拡大には拡大床や急速拡大装置を用い、フェイスマスク単独の主目的ではありません。

覚えるポイント

フェイスマスク=上顎を前へ、ヘッドギア=上顎臼歯・上顎成長を後方へ、拡大装置=横へ、と力の方向で見分けます。

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