31PM055|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
ある矯正装置を装着した口腔内写真(別冊午後 No.21)を別に示す。 期待できる治療効果はどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c:上顎切歯の唇側移動
この問題のポイント
写真は上顎のリンガルアーチに、切歯舌側へ当たる補助弾線を加えた装置です。弾線が舌側から唇側へ押す力を発揮します。
解説
画像では左右大臼歯のバンドを固定源として口蓋側に主線が走り、前歯舌側へ複数のループ状補助弾線が接触しています。弾線を活性化すると上顎切歯へ唇側方向の矯正力が加わり、舌側転位・舌側傾斜した切歯を唇側へ移動できます。リンガルアーチは固定源確保や保隙にも用いられますが、この写真では前歯部補助弾線の向きが治療効果を示します。顎骨成長を誘導する顎外装置ではありません。
選択肢の確認
- a 前歯部開咬の改善:開咬改善には原因に応じて前歯挺出、臼歯圧下、習癖除去などが必要で、この弾線の主作用ではありません。
- b 上顎歯列の側方拡大:拡大ねじや拡大用ループで左右方向へ力を加える装置形態ではありません。
- c 上顎切歯の唇側移動:舌側に配置した補助弾線が切歯を前方へ押すため、写真から期待できる効果です。
- d 上顎骨の前方成長促進:フェイスマスクなどの顎整形力を用いる処置であり、口腔内リンガルアーチだけでは行いません。
覚えるポイント
装置名だけでなく力の向きを見て、切歯舌側の補助弾線→唇側移動、拡大ねじ→側方拡大、顎外牽引→骨格誘導と判断します。