第31回

31AM053|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

8歳の女児。前歯部反対咬合を主訴として来院した。矯正装置を装着したときの側貌写真(別冊午前 No.18)を別に示す。 装置の治療効果はどれか。1つ選べ。

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正解c

正答

c:下顎骨の前方成長抑制

この問題のポイント

写真の頭部帽とオトガイ部のキャップをゴムで連結した装置はオトガイ帽〈チンキャップ〉です。牽引力の作用部位を確認します。

解説

オトガイ帽は成長期の骨格性下顎前突に用い、オトガイから下顎頭方向へ後上方の力を加える顎外固定装置です。下顎骨の過剰な前方成長を抑え、成長方向を修正することを目的とします。写真では頭部を固定源とし、オトガイキャップへ左右のエラスティックが接続されています。上顎前歯を直接押す口腔内装置でも、上顎を前方へ牽引するフェイスマスクでもないため、上顎側の変化を主目的とはしません。

選択肢の確認

  • a 上顎前歯の唇側移動:リンガルアーチや床矯正装置などの作用で行い、オトガイ帽の直接作用ではありません。
  • b 上顎骨の前方成長促進:上顎前方牽引装置〈フェイスマスク〉の目的で、力を上顎へ伝える装置が必要です。
  • c 下顎骨の前方成長抑制:オトガイへ後上方の顎整形力を加える写真の装置の治療効果です。
  • d 上顎歯槽基底部の側方拡大:急速拡大装置などで正中口蓋縫合部へ側方力を加えて行います。

覚えるポイント

チンキャップ=下顎成長抑制、フェイスマスク=上顎前方牽引、急速拡大装置=上顎側方拡大と外観・作用を対応させます。

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