31AM052第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

55歳の男性。舌癌のため、全身麻酔下で舌部分切除術を受けることになった。化学療法と放射線療法の予定はない。歯科医師から専門的口腔衛生処置を行うよう指示を受けた。 これにより予防できるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・c

正答

b:誤嚥性肺炎、c:手術創感染

この問題のポイント

周術期の専門的口腔衛生処置が直接減らすのは、歯面・舌・歯周ポケットなどの微生物負荷です。細菌が関与する合併症を選びます。

解説

全身麻酔では気管挿管、術後の咳反射低下、臥床などにより、口腔・咽頭分泌物を誤嚥する危険が高まります。術前に歯石・プラーク・舌苔を除去し清潔を保つと、誤嚥される細菌量を減らして肺炎リスクを下げられます。また舌部分切除では口腔内に手術創が形成されるため、口腔細菌負荷の低減は創部感染予防にも寄与します。唾液腺機能そのものは機械的清掃だけでは維持・回復せず、放射線療法も予定されていません。

選択肢の確認

  • a 口腔乾燥:薬剤、脱水、唾液腺障害などで生じ、専門的清掃によって原因を直接予防するものではありません。
  • b 誤嚥性肺炎:口腔内病原微生物を減らすことで、誤嚥時の肺への細菌播種を抑えられるため正しいです。
  • c 手術創感染:清潔な口腔環境は舌切除創への細菌汚染を減らし、感染予防に有効です。
  • d 唾液分泌障害:唾液腺への放射線照射や薬剤などに関連し、歯面清掃だけで予防できません。

覚えるポイント

周術期口腔機能管理は感染源低減→誤嚥性肺炎・創部感染の予防が中心で、唾液腺障害の治療とは分けます。

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