33AM088第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

65歳の女性。乳癌で化学療法を受けている。悪心と口内炎により食事摂取が困難という。栄養サポートチーム〈NST〉で食生活指導を行うことになった。食品の選択で避けるのはどれか。1つ選べ。

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正解: b

正答

b:香辛料を含む食品

この問題のポイント

化学療法中の口内炎では、露出した粘膜神経終末を刺激する辛味・香辛料を避けます。悪心と疼痛があるため、少量でもエネルギー・蛋白質を補え、滑らかで飲み込みやすい食品を選びます。

解説

口腔粘膜炎では発赤、びらん、潰瘍により化学刺激、温度刺激、硬い食品の摩擦で強い痛みが起こります。唐辛子、胡椒、カレーなど香辛料の強い食品は刺激となるため避け、薄味で常温または冷たく、軟らかく滑らかな料理へ変更します。摂取量が少ないときは栄養補助食品や高蛋白質食品を患者が受け入れられる形に調整し、流動性を高めて嚥下負担を減らします。免疫低下時は食品衛生にも配慮し、NSTで栄養量を評価します。

選択肢の確認

  • a 栄養補助食品:少量でエネルギー・蛋白質・微量栄養素を補えるため、通常食の摂取が難しい患者を支える選択肢です。
  • b 香辛料を含む食品:辛味や強い香りの成分が潰瘍化した粘膜を刺激して疼痛・悪心を増すため、症状が強い時期は避けます。
  • c 高タンパク質食品:組織修復と栄養状態維持に蛋白質は必要で、軟らかさや温度を工夫すれば積極的に利用できます。
  • d 流動性の高い食品:口腔内での摩擦と咀嚼負担が少なく、粘度と嚥下機能を調整すれば摂取しやすい形態です。

覚えるポイント

口内炎時は「辛い・酸っぱい・熱い・硬い」を避けます。ただし流動食でも嚥下機能に合わない低粘度は誤嚥し得るため、個別に粘度を決めます。

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