31AM060第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

71歳の男性。脳梗塞の既往があり、口腔機能の評価をしたところ舌突出時に偏位が認められた。口腔内写真(別冊午前 No.22)を別に示す。 舌の偏位の原因となる神経はどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c:舌下神経

この問題のポイント

写真は舌を前方へ出したときの左右偏位です。舌突出の主働筋であるオトガイ舌筋を支配する脳神経を選びます。

解説

舌下神経〈第XII脳神経〉は、口蓋舌筋を除く舌内筋・舌外筋を運動支配します。左右のオトガイ舌筋が同時に収縮すると舌が前方へ突出し、一側が弱いと健側の力に押されて舌尖が弱い側へ偏位します。脳梗塞では皮質延髄路障害による中枢性舌下神経麻痺が起こり得るため、舌突出、萎縮、線維束性収縮、構音・食塊操作を観察します。写真の偏位はXII系の左右差を示す所見です。

選択肢の確認

  • a 顔面神経:表情筋、口輪筋、頬筋などを支配し、口唇閉鎖や頬の緊張に関与しますが、舌突出筋は支配しません。
  • b 三叉神経:下顎枝が咀嚼筋を運動支配し、顔面・口腔の知覚を担いますが、舌筋の運動神経ではありません。
  • c 舌下神経:オトガイ舌筋を含む舌筋の運動を担い、障害で突出時偏位が起こるため正答です。
  • d 迷走神経:軟口蓋・咽頭・喉頭運動や発声、嚥下に関与します。例外的に口蓋舌筋を支配しますが、主な舌突出神経ではありません。

覚えるポイント

舌突出時の偏位=舌下神経・オトガイ舌筋。末梢性麻痺では病側へ偏位し、萎縮・線維束性収縮も確認します。

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