31AM059第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

偽性球麻痺の原因となる脳の障害部位はどれか。1つ選べ。

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正解: b

正答

b:両側の大脳

この問題のポイント

偽性球麻痺は延髄の運動核そのものではなく、両側の皮質延髄路が障害されて起こる上位運動ニューロン性の嚥下・構音障害です。

解説

咽頭・喉頭・舌を動かす脳神経運動核は、多くが左右大脳皮質から皮質延髄路を介して両側性支配を受けます。そのため片側大脳病変だけでは反対側からの入力で機能が保たれやすい一方、両側の脳梗塞などで皮質延髄路が障害されると、嚥下障害、構音障害、痙性舌、下顎反射亢進、情動失禁などの偽性球麻痺が生じます。延髄の運動核・末梢神経障害による弛緩性の球麻痺とは病変部位が異なります。

選択肢の確認

  • a 片側の大脳:脳神経運動核への両側性入力が残るため、典型的な重い偽性球麻痺は起こりにくいです。
  • b 両側の大脳:両側皮質延髄路が断たれることで上位運動ニューロン徴候を伴う偽性球麻痺となります。
  • c 中脳:眼球運動などの核を含みますが、偽性球麻痺を生む典型的病変部位ではありません。
  • d 小脳:協調運動障害、測定障害、失調性構音などを起こしますが、皮質延髄路性麻痺ではありません。

覚えるポイント

球麻痺=延髄運動核・末梢の下位運動ニューロン障害、偽性球麻痺=両側大脳の皮質延髄路障害です。

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