第31回

31PM059|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

68歳の女性。意識障害で入院したが、覚醒してきた。観察したところ右側の表情筋に麻痺が認められ、飲み物が漏れるという。顔面の写真(別冊午後 No.23)を別に示す。 麻痺の原因となるのはどれか。1つ選べ。

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正解a

正答

a:顔面神経

この問題のポイント

写真では口角・口唇の左右差があり、飲み物が口角から漏れます。口輪筋など表情筋を運動支配する第VII脳神経の障害です。

解説

顔面神経は前頭筋、眼輪筋、頬筋、口輪筋など表情筋の運動を支配します。口輪筋・頬筋が麻痺すると口唇閉鎖が不十分になり、写真のように患側口角が下がり、飲水時の漏れや頬側への食物残留が起こります。中枢性麻痺か末梢性麻痺かは額のしわ寄せ、閉眼、病変側などを追加評価しますが、「表情筋麻痺と口からの漏れ」の直接原因となる神経は顔面神経です。

選択肢の確認

  • a 顔面神経:表情筋を運動支配し、口唇閉鎖・頬の緊張にも関与するため、本例の顔貌と飲水漏れを説明します。
  • b 三叉神経:顔面感覚と咀嚼筋運動を主に担い、口輪筋など表情筋の運動支配ではありません。
  • c 舌咽神経:舌後方の味覚・感覚、咽頭感覚、茎突咽頭筋などに関与し、口角下垂の主因にはなりません。
  • d 舌下神経:舌筋を運動支配し、障害では舌突出時偏位や舌運動低下が中心です。

覚えるポイント

顔面神経=表情・口唇閉鎖、三叉神経=顔面感覚・咀嚼、舌咽神経=舌後方・咽頭、舌下神経=舌運動です。

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