32PM050第32回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

45 歳の女性。左側顔面の疼痛を主訴として来院した。1 か月前から数日に1 ~2回の頻度で激しい疼痛が出現するようになったという。 疼痛はいつも十数秒で消失するという。顔貌は左右対称で異常はみられず、開口障害や顎下リンパ節の腫脹は認められない。 歯科医師が顔面を触診したところ、強い疼痛を訴えた。触診時の写真(別冊午後No.18)を別に示す。 疼痛の原因はどれか。1 つ選べ。

32PM050の問題画像
解答・解説を見る

正解: c

正答

c:三叉神経

この問題のポイント

数秒から十数秒の電撃様顔面痛が反復し、顔面の特定部位への軽い接触で誘発されるのは三叉神経痛の典型である。写真は下顎神経領域のトリガー部を触診している。

解説

三叉神経は第V脳神経で、眼神経V1、上顎神経V2、下顎神経V3が顔面・口腔の知覚を伝える。三叉神経痛では洗顔、会話、咀嚼、軽い接触などで片側性の激烈な発作痛が誘発されるが、発作間欠期には所見が乏しい。本例の左右対称な顔貌、開口障害やリンパ節腫脹がなく、短時間で自然消失する反復痛は炎症や顎関節症より神経障害性疼痛を示す。下顔面の触刺激はV3領域に相当する。

選択肢の確認

  • a 副神経:第XI脳神経で胸鎖乳突筋と僧帽筋の運動を支配し、障害では肩挙上や頭部回旋が弱くなる。
  • b 顔面神経:第VII脳神経は表情筋運動、舌前方の味覚、涙液・唾液分泌に関わり、顔面皮膚の一般知覚の主経路ではない。
  • c 三叉神経:顔面知覚と咀嚼筋運動を担い、その知覚枝の障害で接触誘発性の短い電撃痛を起こす。
  • d 迷走神経:第X脳神経は咽喉頭運動・知覚と胸腹部内臓の副交感支配が中心で、頰・オトガイ部の痛覚を伝えない。

覚えるポイント

三叉神経痛は片側性、電撃様、短時間、トリガー刺激で反復。顔面神経は表情筋運動、三叉神経は顔面知覚と咀嚼筋運動で区別する。

関連問題

32PM04932PM051
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)