32PM051第32回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

72 歳の女性。口腔内の白斑を心配して歯科訪問診療の依頼があった。 多発性脳梗塞により2年前から自宅で寝たきりとなっているという。検査の結果、真菌の感染であることがわかった。 初診時の口腔内写真(別冊午後No.19)を別に示す。 対処法はどれか。1 つ選べ。

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正解: b

正答

b:口腔清掃

この問題のポイント

写真では口蓋と舌に白色苔状付着物が広がり、検査で真菌感染と判明している。寝たきり患者の口腔カンジダ症では、まず付着物と微生物量を減らす口腔清掃が必要である。

解説

口腔カンジダ症はCandida属の過増殖で生じ、義歯装着、口腔乾燥、清掃不良、抗菌薬使用、免疫低下などが誘因となる。多発性脳梗塞後で寝たきりの場合は、自力清掃の困難、舌苔、唾液減少が重なりやすい。粘膜と舌を傷つけないよう白苔・デブリを清掃し、義歯があれば取り外して洗浄・消毒する。必要時は医師・歯科医師が抗真菌薬を選択するが、選択肢中の基本的対処は口腔清掃である。

選択肢の確認

  • a 切除:カンジダの表在性感染は外科的に病変を切り取る疾患ではなく、誘因除去、清掃、抗真菌治療で管理する。
  • b 口腔清掃:白苔、舌苔、食物残渣を除き、義歯を含めた微生物の温床を減らすことで感染改善と再発予防に直結する。
  • c 消炎鎮痛剤の内服:疼痛を一時的に軽減しても真菌を除去できず、写真の白色病変に対する原因治療にならない。
  • d ステロイド含有軟膏の塗布:局所免疫を抑えてCandidaの増殖を助長するおそれがあり、真菌感染が確認された粘膜へ単独使用しない。

覚えるポイント

白苔を認めたら擦過可能性、義歯、乾燥、薬剤歴を確認する。カンジダ症は清掃と義歯管理を土台に、必要なら抗真菌薬を併用する。

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