31PM058|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
右大脳の脳梗塞によって左片麻痺が出た場合、麻痺以外に生じやすい症状はどれか。1つ選べ。
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正解: c
正答
c:空間の左側を認識できない。
この問題のポイント
右大脳半球は左右両側、とくに左側空間への注意に重要です。右半球病変では病巣と反対側の左半側空間無視が起こりやすくなります。
解説
右大脳の頭頂葉を含む注意ネットワークが障害されると、視力や一次感覚が保たれていても、自分の左側の物や身体へ注意を向けられない左半側空間無視を生じます。食事では皿の左半分を残す、左側の障害物へぶつかる、口腔ケアで左側を磨き残すなどがみられます。左片麻痺も右半球の錐体路病変で説明できます。一方、言語中枢や目的動作のプログラムは多くの人で優位半球である左側にあります。
選択肢の確認
- a 言葉を話せない。:運動性失語は通常、優位半球である左前頭葉のBroca領域周辺の障害で起こります。
- b 言葉を理解できない。:感覚性失語は通常、左側頭葉後部のWernicke領域周辺の障害と関連します。
- c 空間の左側を認識できない。:右頭頂葉系の障害で左半側空間無視が生じやすく、右大脳梗塞に合致します。
- d 目的にあった行動ができない。:失行は麻痺がないのに学習した動作を遂行できない症状で、一般に左優位半球病変で多くみられます。
覚えるポイント
右半球病変=左片麻痺+左半側空間無視、左優位半球病変=失語・失行を基本に、食事と口腔ケアの片側見落としを観察します。