31PM057|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
5歳の男児。冷水痛を主訴として来院した。上顎右側第一乳臼歯にう蝕が認められたが、歯の動揺や打診痛はなかった。浸潤麻酔後ラバーダム防湿を行い、う蝕除去後露髄が認められたので、歯内療法を行うことになった。処置中の口腔内写真(別冊午後 No.22)を別に示す。 次に貼薬されるのはどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c:水酸化カルシウム
この問題のポイント
写真は乳臼歯のう蝕を除去し、露髄後に冠部歯髄を切断して止血した状態です。生活歯髄を保存する貼薬材を選びます。
解説
冷水痛はあるものの動揺・打診痛がなく、露髄後の写真では歯髄腔内に制御された出血面がみられるため、生活歯髄切断法が想定されます。感染した冠部歯髄を除去し、健全性が期待できる根部歯髄の切断面へ水酸化カルシウムを貼薬します。強アルカリ性による抗菌作用と硬組織形成誘導により、残存生活歯髄の保護と象牙質橋形成を図ります。その上を適切に封鎖し、感染の再侵入を防ぎます。
選択肢の確認
- a 過酸化尿素:過酸化物を放出して歯を漂白する薬剤で、露髄面の生活歯髄保存材ではありません。
- b 硝酸カリウム:象牙細管内神経の興奮性を低下させる知覚過敏抑制成分で、歯髄切断面へ貼薬しません。
- c 水酸化カルシウム:抗菌性と硬組織形成誘導作用をもち、止血後の生活歯髄切断面を保護するため正答です。
- d フッ化ナトリウム:再石灰化促進と耐酸性向上を目的とするう蝕予防薬で、露髄面の治療材ではありません。
覚えるポイント
生活歯髄切断は冠部歯髄除去→止血・歯髄状態確認→水酸化カルシウム等で保護→緊密な封鎖です。