35AM095|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
19歳の男性。下顎右側第二大臼歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。2か月前に歯がかけたという。診察の結果、深在性う蝕と診断され、露髄を避けるため2回に分けてう蝕処置を行うことになった。初診時とう蝕除去中の口腔内写真を別に示す。 矢印で示す部分に用いるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・d
正答
a:水酸化カルシウム製剤、d:タンニン・フッ化物合剤配合ポリカルボキシレートセメント
この問題のポイント
深在性う蝕を2回に分けて除去する段階的う蝕除去では、露髄を避けて残した深部象牙質を保護する材料を選びます。
解説
段階的う蝕除去法では、初回に感染象牙質を周辺部では確実に除去しつつ、歯髄に近い最深部では露髄を避けて一部を残します。矢印部へ水酸化カルシウム製剤やタンニン・フッ化物合剤配合ポリカルボキシレートセメントを置き、抗菌性、象牙質硬化、歯髄保護を期待して緊密に仮封します。一定期間後に症状と歯髄生活反応を確認し、再開拡して残存う蝕を処置します。辺縁封鎖が不十分だと再感染するため、材料選択と仮封が予後を左右します。
選択肢の確認
- a 水酸化カルシウム製剤:高いpHと硬組織形成促進作用から深部歯髄保護に用います。
- b 酸化亜鉛ユージノールセメント:鎮静作用はありますが、矢印部に用いる指定材料の組合せではありません。
- c 従来型グラスアイオノマーセメント:裏層・仮封に使う場合はありますが、深部へ作用させる選択肢ではありません。
- d タンニン・フッ化物配合ポリカルボキシレート:象牙質への作用と封鎖を目的に使用できます。
覚えるポイント
段階的除去の鍵は露髄回避・深部保護・確実な辺縁封鎖・歯髄反応の再評価です。