33PM100第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

21歳の男性。上顎右側第一大臼歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。咬合面象牙質う蝕と診断され、コンポジットレジン修復が行われることになった。窩洞形成後とワンステップ接着システムを用いた接着処理時の口腔内写真(A、B)および使用した接着システムの写真(C)を別に示す。次に行うのはどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c:エアブロー

この問題のポイント

写真Bはワンステップ接着材を窩洞へ塗布している場面です。塗布後はまずエアブローで水分・有機溶媒を揮発させ、接着材を均一な薄膜にしてから光照射します。

解説

ワンステップセルフエッチング接着システムは、酸性モノマーによる歯面処理、プライミング、ボンディングの機能を一液または混和液で行います。規定時間こすり塗りした後、弱いエアーから始めて十分にエアブローし、アセトン、エタノール、水などの溶媒と余剰水分を蒸散させます。この操作が不十分だと接着層に水分や溶媒が残り、重合不良、気泡、接着強さ低下の原因になります。液が動かない均一な薄膜になったことを確認した後に光照射し、コンポジットレジンを填入します。セルフエッチ方式なので、塗布後に水洗や別のリン酸エッチングは挟みません。

選択肢の確認

  • a 水洗:ワンステップセルフエッチ接着材は塗布後に洗い流す材料ではなく、水洗すると機能性モノマーと樹脂成分を除去してしまいます。
  • b 光照射:光照射は必要ですが、写真の塗布直後には先に溶媒をエアブローで除き、均一な接着層を形成します。
  • c エアブロー:接着材中の水分と有機溶媒を蒸散させて薄膜化し、次の光重合で強固な接着層を作れる状態にします。
  • d エッチング:酸性モノマーが歯質を処理するセルフエッチ方式であり、この段階で独立したリン酸エッチングを追加しません。

覚えるポイント

ワンステップ接着の基本順序は「塗布・こすり塗り―十分なエアブロー―光照射―レジン填入」です。製品ごとの塗布時間、エアー圧、照射時間を守ることが接着耐久性を左右します。

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