33PM099第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

71歳の男性。嚥下障害がある。座位で食事中に誤嚥してしまったためドレナージを行うことになった。ドレナージの体位の写真を別に示す。効果的なのはどれか。1つ選べ。

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正解: d

正答

d:④

この問題のポイント

座位で誤嚥した物質は、より垂直で太い右主気管支から右下葉へ入りやすくなります。体位ドレナージでは患側を上にして、重力で末梢気道から中枢へ排出しやすくします。

解説

体位ドレナージは、分泌物や誤嚥物が存在する肺区域の気管支を重力方向に沿わせ、必要に応じて呼気介助・咳嗽・吸引を組み合わせる方法です。座位で起きた誤嚥では下葉、とくに解剖学的に走行が直線的な右主気管支から右下葉基底区域へ流入しやすいため、右肺を上側にする左側臥位が適します。写真④は左側を下にした側臥位で、右肺の排出を促す体位です。ただし窒息を疑う急性気道異物では、体位だけに頼らず咳の有効性、意識、呼吸状態を評価し、必要な異物除去と救急対応を優先します。

選択肢の確認

  • a ①:右側を下にする側臥位では右肺が低位となり、座位誤嚥で入りやすい右下葉からの重力排出に適しません。
  • b ②:仰臥位は前方区域の排痰に用いる場合がありますが、右下葉の誤嚥物を患側から中枢へ導く体位ではありません。
  • c ③:腹臥位は下葉上区域などの排痰に用いる場合がありますが、座位誤嚥で想定する右基底区域への第一選択ではありません。
  • d ④:左側臥位として右肺を上方に置き、右下葉側から中枢気道への排出を重力で補助できます。

覚えるポイント

誤嚥部位は体位で変わります。立位・座位では下葉基底部、仰臥位では上葉後区域や下葉上区域が多く、右主気管支の角度から右肺へ入りやすいことを体位選択へ結び付けます。

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