32PM074第32回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

10 歳の女児。う蝕予防処置を希望して保護者と来院した。歯科医師からフッ化物歯面塗布を行うよう指示を受けた。 口腔内写真(別冊午後No.33)を別に示す。歯面塗布が効果的なのはどれか。1 つ選べ。

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正解: c

正答

c:下顎右側第一小臼歯

この問題のポイント

写真は混合歯列期で、下顎右側第一小臼歯が新たに萌出しています。萌出直後の永久歯はエナメル質の萌出後成熟が途上で脱灰しやすく、局所フッ化物の効果を得やすい時期です。

解説

永久歯は萌出後、唾液中のカルシウム・リン酸を取り込みながらエナメル質結晶が成熟します。この時期にフッ化物を供給すると、初期脱灰部の再石灰化と耐酸性向上が促されます。写真の下顎右側第一小臼歯は萌出直後で、咬合面も清掃しにくいため対象として最も有効です。上顎中切歯や第一大臼歯は10歳時点では萌出から数年経過し、同じ比較なら優先度が下がります。乳犬歯は近く交換される歯で、長期的な永久歯う蝕予防という目的では新萌出永久歯を優先します。

選択肢の確認

  • a 下顎左側乳犬歯:乳歯にもフッ化物は有効ですが、10歳では交換時期が近く、新萌出永久歯より長期的予防効果の優先度が低い歯です。
  • b 上顎右側中切歯:通常6~8歳頃に萌出しており、写真でも萌出後成熟が進んだ前歯で、最優先の新萌出歯ではありません。
  • c 下顎右側第一小臼歯:写真で萌出して間もない永久歯で、未成熟エナメル質の再石灰化・耐酸性向上にフッ化物が効果的です。
  • d 上顎左側第一大臼歯:第一大臼歯は通常6歳頃に萌出するため、10歳の本例では第一小臼歯より萌出後年数が長くなっています。

覚えるポイント

局所フッ化物はう蝕リスクが高い歯面へ反復して供給することが重要です。とくに萌出直後の永久歯、露出根面、初期う蝕は重点対象になります。

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