33PM062|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
6歳の男児。う蝕予防処置を希望して保護者と来院した。自閉スペクトラム症の既往があるという。視覚支援を行いながら予防填塞を行った。診療時に用いた視覚支援シートと処置中の写真を別に示す。使用したシートにより構造化が図られるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: c・d
正答
c:時間、d:順序
この問題のポイント
視覚支援シートには「挨拶→椅子に寝る→歯磨き→器械で清掃→薬を塗る→光を当てる→終了」と工程が並び、何をいつ、どの順で行うかを見える形にしています。
解説
自閉スペクトラム症では、予測できない出来事や口頭説明だけの連続指示が不安につながることがあります。写真・文字で一回の診療を始まりから終わりまで示すと、現在どの工程にいて、あと何工程で終わるかという時間の見通しが得られます。また各処置を上から順に並べることで、行動の順序を構造化できます。終了した項目へ印を付ければさらに理解しやすくなります。診療室の物理配置を区切る空間構造化や意思選択カードとは目的が異なります。
選択肢の確認
- a 意思:本人が「する・しない」や希望を選ぶコミュニケーションカードではなく、予定された診療工程を提示するシートです。
- b 空間:診療室を待機・処置・休憩の区域に分ける方法ではなく、紙面上で経過と手順を示しています。
- c 時間:開始から終了までの工程数が見え、現在位置と終わりまでの見通しを持てるようにします。
- d 順序:歯磨き、器械清掃、薬剤塗布、光照射などを実施順に並べ、次の行動を予告します。
覚えるポイント
視覚的スケジュールは「いつ終わるか」と「次に何をするか」を伝えます。本人の理解様式に合わせ、写真、実物、文字、完了マークを選びます。