33PM064第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

67歳の男性。メインテナンスのため来院した。歯科医師から根面う蝕予防を目的としたフッ化物歯面塗布を指示された。来院時のエックス線画像を別に示す。使用するのはどれか。1つ選べ。

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正解: b

正答

b:フッ化ナトリウム溶液

この問題のポイント

エックス線では多数の金属・歯冠修復物があり、露出根面のう蝕予防を行います。中性のフッ化ナトリウム溶液は修復材料への影響が少なく、根面へ安全に塗布できます。

解説

高齢者では歯肉退縮、唾液低下、義歯・修復物周囲の清掃困難により根面う蝕リスクが高まります。中性フッ化ナトリウム溶液は根面の脱灰を抑え再石灰化を促し、専門的歯面塗布に使用できます。リン酸酸性フッ化ナトリウム〈APF〉は酸性のため、陶材、コンポジットレジン、グラスアイオノマーなどの表面を粗造化させるおそれがあり、多数修復物のある口腔では避けます。フッ化第一スズは着色・金属味、MFPは主に歯磨剤成分です。

選択肢の確認

  • a フッ化第一スズ溶液:抗菌作用もありますが化学的に不安定で、歯面・修復物の着色や金属味を生じやすく本例の第一選択ではありません。
  • b フッ化ナトリウム溶液:中性で修復材料への影響が比較的少なく、露出根面へフッ化物を供給してう蝕を予防できます。
  • c モノフルオロリン酸ナトリウム:歯磨剤へ配合されるフッ化物源で、専門的歯面塗布用溶液として選ぶ製剤ではありません。
  • d リン酸酸性フッ化ナトリウム溶液:酸性により歯質への取り込みを促しますが、修復物表面を侵す可能性があるため多数修復歯では不向きです。

覚えるポイント

修復物が多い患者のフッ化物塗布は中性NaFを選びます。APFは陶材・レジン・グラスアイオノマー表面への影響を確認します。

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