31PM044第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

50歳の男性。食事中に仮封材が脱離したことを主訴として来院した。下顎左側第一大臼歯の歯内治療を継続しており、直ちに根管治療を行うことになった。ラバーダムシート装着途中の口腔内写真(別冊午後 No.11)を別に示す。 歯頸部の括約に用いるのはどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c:錬成充塡器

この問題のポイント

写真はラバーダムシートをクランプへ掛けた後、歯頸部周囲へ十分反転・密着させる途中です。丸みのある器具でシートを歯肉溝側へ押し込みます。

解説

ラバーダムの歯頸部括約では、シートの辺縁を歯面に沿って歯肉溝方向へ反転させ、歯頸部を環状に密着させます。これにより唾液や根管洗浄液の漏洩を防ぎ、シートが術野へ戻るのも抑えます。画像ではクランプとシートは装着されていますが、歯頸部周囲に皺と隙間が残るため、先端が平滑な錬成充塡器を用いて傷つけないようシートを押し込みます。鋭利な器具は穿孔して防湿を損ないます。

選択肢の確認

  • a 探針:鋭い尖端はシートへ穴を開ける危険があり、歯頸部を均等に反転させる器具には適しません。
  • b ピンセット:シートや小物の把持には使えますが、歯面に沿って周囲を滑らかに押し込む形態ではありません。
  • c 錬成充塡器:平滑で丸みのある先端を歯頸部に沿わせ、ラバーダムを反転・括約させられるため正答です。
  • d エキスカベーター:スプーン状刃で軟化象牙質を除去する切削器具で、シートを損傷するおそれがあります。

覚えるポイント

ラバーダムの封鎖は歯間部を通す・クランプを安定させる・歯頸部でシートを反転させることで完成します。

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