31PM040|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
根管治療に使用する次亜塩素酸ナトリウム溶液の特徴はどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: b・c
正答
b:有機質を溶解する。、c:強アルカリ性である。
この問題のポイント
次亜塩素酸ナトリウム〈NaOCl〉は根管内の壊死組織を溶かし殺菌する強アルカリ性洗浄薬ですが、保存中に分解しやすい薬剤です。
解説
NaOCl溶液は次亜塩素酸・次亜塩素酸イオンによる酸化作用と塩素化作用をもち、細菌を不活化するとともに歯髄残渣や壊死組織など有機質を溶解します。pHは高く強アルカリ性です。一方、根管壁の無機質・スメア層を脱灰する作用はEDTAなどのキレート剤が担います。NaOClは光、熱、時間、金属などで有効塩素濃度が低下するため、遮光・適切な温度で保存し、根尖孔外へ押し出さないよう洗浄圧にも注意します。
選択肢の確認
- a 根管壁を脱灰する。:無機質を脱灰してスメア層を除去する代表薬はEDTAで、NaOClの中心作用ではありません。
- b 有機質を溶解する。:壊死歯髄や微生物由来の有機成分を分解・溶解できるため正しいです。
- c 強アルカリ性である。:高いpHをもつアルカリ性溶液で、組織溶解性・抗菌性に関係します。
- d 化学的に安定している。:有効塩素は光・熱・保存時間で減少しやすく、化学的に安定とはいえません。
覚えるポイント
NaOCl=有機質溶解・殺菌・強アルカリ、EDTA=無機質脱灰。NaOClは分解と根尖外漏出にも注意します。